KND短編

□先輩とお呼びなさいな!
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青い空。変わらないツリーハウス。
そしてナンバー3とナンバー4が口喧嘩をしていた
いつもしているレベルよりは浅いようだ。

3「もうっ!ナンバー4可愛くなぁい!」

4「当然だ!オレはかっこいいんだ」

原因はナンバー4の方にあったりするのだが、
反省の様子は全くない。


3「なによ後輩のくせにっ」

4「後輩?後輩ってなんだよ
オレがナンバー3の何の後輩だっていうんだ?」

3「だってナンバー4って、一番遅くこのセクターVに入ってきたんですもの!
そんでもって、私はあなたの先輩なの
KNDのね!」

そういえばそうだったな。
ナンバー4は入隊した頃を思い出す
……あの頃はナンバー3のことも、ただの馬鹿な女の子としか思っていなかった。

3「あ、そーだ!ねぇねぇ!今日から私のこと『ナンバー3センパイ』って呼んでいいわよ!」

4「馬鹿言ってんじゃねぇよ!!」

何故自分がこの女の子を上に見なければいけないのだ。
ナンバー4の頬は膨れた

そしてそんな彼の気持ちに気づかずにナンバー3は続ける。

3「ちょっと待って……
『ナンバー3センパイ』って長いうえに可愛くないわね……
あ、『クキセンパイ』ってのはどうかな!?」

4「ふざけんな」

冷たい反応に、ナンバー3もムッとして

3「じゃあ何がいいっていうのよ!」

と尋ねた。

すると、ナンバー4は少し黙ったあと、
表情を少しも変えないまま答えを出した

4「クキ。」

沈黙は訪れた。
そしてすぐに去った。

3「……………な、なに言ってんのよっ
ばかっ ワラビーのばかっ」

4「……ばかはどっちだよ」





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