ミルモでポン!短編
□春がきました
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人間界の土手
その日は暖かく、なんとなく修行する気にもなれなくてぼーっとしてた
今頃、サスケとハンゾーは補習でひいひい言ってるのだろう
「ヤシチあにさま!菜の花でございます!」
明るい声に振り返ると、菜の花と同じ黄色い少女が笑っていた
「なのはな?」
少し微睡んだまま聞き返した
「春の花でございます」
「…そうか、もう春か……通りで今日こんなにあったかいはずだ」
「……ヤシチあにさま?」
「ん?」
話しかけられたので返事をすると、
「…………、……えへへ」
ヤマネは何も言わず、
頬を、いつか咲くであろう桜のようなピンク色に染めて笑った
「?」
ヤシチも訳がわからないがヤマネにつられて笑う
暖かい日差し
温かい心
桜が咲いて、桜が枯れても
夏が過ぎても
秋が過ぎても
冬が来ても
そしてまた春が来ても
どうか、この方とずっと一緒にいられますように
ヤマネは、まだ咲かぬ桜を思い浮かべて目をつむった
→意味はないよ!そんなの買ってる暇あったらはちみつ買ってるよ!!