ミルモでポン!長編

□お久しぶりです、帰ろうか
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「「「「ずんずんずんずん、妖精忍者〜!」」」」

4人の子どもの、ノリにノッてる歌声が響く。

本来なら子どもは学校に行く時間だが、

「ヤシチ!」
「サスケ!」
「ハンゾーなのら〜」
「ヤマネでございます」
「ユミヤなのねー!」

という名前をした4人は人間ではなくて妖せ……え ちょちょ おい待て
なんか増えてる 1人増えてる

「びっくりしたのら」

「お前誰だぜ!?」

ハンゾーが心情を簡単に表し、
サスケが逆ギレしそうになる。てゆうか してる


「だから、ユミヤなのね」

ピンクの髪を揺らして笑う少女は可愛かったので、サスケは怒る気が失せた

「こんなとこで何をしておるのだ?ユミヤ」

ヤシチは予想外の反応をした
驚いてることには変わりないが、サスケは更に驚いた。

「知り合いかだぜ、兄貴!?」

「幼馴染みだ」

サスケなんかテンション高いなぁとか思いながら、さらり言った

「お……おおおっおっ…幼馴染み、で……ございますか……っっ」

「ヤマネどしたのら?」

「い…………いえ……ナンデモ…」

ヤマネは自分を落ち着かせることに精一杯だった
初恋の相手は幼馴染みだとはよく聞くものだが、
幼馴染みと恋なんてそんなベタな展開があるわけない あってたまるか


「ヤシチくんに会いに来たのね!」

「ぬぁぜっ!?」

ユミヤの発言に、ヤマネは真っ青になって変な発言をした。
『何故』って言いたかったらしい


「ヤマネどしたのら?」

ハンゾーが二度目の質問をした



「昔からずーっと一緒にいたのね…
それが突然いなくなるなんて寂しいのね!
うさぎは寂しいと死ぬのね…
私が死んでもいいのね!?」

「(よく喋るなー)」

サスケは喉まで出かかった言葉をなんとか呑み込んだ

ヤシチは笑う

「ハッ キサマがそれくらいで、くたばるわけなかろう」

「ありがとう!」

「褒めてない」

笑うユミヤの頭をコツッと叩くヤシチ
刹那、ヤマネは冗談抜きで何かを感じ取った

「気のせいでございますよね?」

「え?うんなのら」

ヤマネの意味不明の質問に、ハンゾーはとりあえず頷いといた。



 
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