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□ﾗｸﾞﾅﾛｸ〜Primo〜
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もう何年も昔。
私がこの村を出たのはあのすぐ後だった。
かれこれ…9年前。
私が戻ってきたのは去年の夏。
現代の姫がやってきたのは今年の秋。
私が呼び戻された理由は姫が来た時点でわかった。
私を突き放したのは先代の姫、静紀様。
呼び戻したのも静紀様。
私は所詮『道具』でしかなかった。
でも、私が『使われる』ことはなかった。
現代の姫が…珠紀様が…自らと、守護者の力で鬼斬丸を封印した。
確かに私は使われることはなかった。
でも、同時に存在する意味を失った。
別に友達がいないわけでも
天涯孤独なわけでも
厨二なわけでもない
ただ、何もかも忘れただけだった。
to be continued