for three month

□5日目
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やべぇ・・・バレた




こっそりのぞくなんて確かに趣味悪いよな





よし、入って謝ろう!




そう思ってドアを開けた





ガララ




「し、失礼します・・・」




そう言いながら入っていくとピアノを弾いていた人が私を見て「おや」っと言う感じの顔をした





「天文科に転入された方・・・ですよね?」





「あ、はい・・・・!」




私は声をかけられたから顔をあげた




そして驚いた



「ふふ、月子さんから話は聞いてますよ、確かー・・・穂積 心咲さんでしたっけ」





「あ、はいそうです・・・」




その女性のような綺麗な顔立ち




桃色の髪の毛・・・




その人は未来では有名ピアニストとなっている青空 颯斗だった






だから見たことあるような感じがしたんだ





確かお母さんと生徒会で一緒だったんだよね




お父さんはー・・・・よく話してくれないけど仲・・・いいのかな?





「僕は神話科の青空 颯斗です」




「はい・・・知ってます・・・」




ついそう言ってしまった




そうすると青空さんは「え」っと言う顔をしたので必死に言いわけを考えそしてー





「つ、月子ちゃんからお話聞いたんです!」




まぁ・・・きいたことあるからウソでは無いよね・・・うん




そんな事を悶々と考えてる私とは対照的に青空さんは素敵な笑顔を見せてくれた





「心咲さんもピアノ弾くんですか?」




「いやぁ・・・小学生から中学2年までやってたから弾くと言えばひきますかね」





賞とかは取ったことないけどね





合唱コンとか学芸会とかで伴奏をよくやってたなぁ




その都度お母さんとお父さんが聞きに来てくれたっけ




ピアノ弾きたいけど・・・青空さんとは比べ物にならないくらいヘタだしなー






・・・そうだ!





「あの、良かったら一緒にピアノ弾きません?」




自分でも大胆な事言ったと思った





でも弾いてみたかった






青空さんは少し驚いていたけど




いつも見たいに笑って了解してくれた





初めて天文科組以外の人と話せてあの青空さんとピアノが一緒に弾けた素晴らしい休日だった
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