plan

□いのせんとてんぷてーしょん
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うぜぇ。
アイツと話す1年コンビも、それに笑顔で対応する未琴も。
つーか残ってんなら自主練しろっての。




「マジもう何なんだよ」

「そうイラつくなよ宮地」

「そんなに嫌なら、オレ以外と喋んなとでも言えばいいだろ」

「あー。それは無理」

「どうしてだ?」




オレの答えが意外だったのか、目を丸くした大坪がこちらを向く。
木村も同じらしく、黙って続きを待っているようだ。

どうしてかって?
んなもん決まってんだろ。




「未琴がオレのことを好きでいてくれてんのはわかってるつもりだからな。この前なんか手ぇ繫いだだけで真っ赤になってたし。……だから、そんなアイツを束縛したくないっつーか。オレは 未琴を信じてる」

「宮地……」

「お前が惚気るなんて珍しいな」




大坪と木村が驚いたのが空気でわかった。
まあ、そんな風に大人ぶってみても嫌なもんは嫌なんだよな。
そりゃ1年同士仲が良いにこしたことはねーけど。




―ちょっとぐらいオレを見てくれてもいいんじゃねぇの?




そんな言葉が浮かんできても、恥ずかしすぎて口が裂けても言えねぇ。




「清志先輩!」

「おー、どうした?随分楽しそうに話してたみてぇだけど」

「えっ?!そう見えました?」




おいおい、そこで顔赤くするかよフツー。
何話してたかは知らねーけど、緑間と高尾はとりあえず後で轢く。




「実は、高尾くんと緑間くんと、清志先輩のかっこよさについて話してたんです!」

「……は?」

「なのに二人とも全然わかってくれないんですよ!恐いとか言っちゃって……。そんなことないのに」




あ、でも……清志先輩のかっこよさは私だけが知ってればいいかなー。なんて、赤い顔のまま呟かれても困る。
これじゃ練習どころじゃねぇよ。




「……帰んぞ」

「え、自主練はいいんですか?」

「もう集中できそうにないからな」

「?そうですか。……あ!清志先輩」

「ん?」




キラキラした笑顔でオレを見上げる未琴はものすごく可愛いが、それ以上に嫌な予感がする。




「今日、先輩のおうちにお泊りしてもいいですか?」

「はあっ?!」

「お母さんたち泊まりで出掛けちゃってて。……ダメ、ですか?」




小首を傾げながらの上目遣いとかどこで覚えてきたんだよ。
って、高尾の入れ知恵か。
こっち見ながら口元隠したって肩が揺れてんのバレバレなんだよ、撲殺すんぞ。

高尾抹殺計画を練りながらも思わず頷いてしまったオレは、つくづく未琴には甘いんだと思う。







(あ、パジャマ忘れちゃった……。清志先輩、シャツ貸してもらえませんか?)((ちょ、コイツ狙ってんのか。それとも、))(せんぱーい?)((ああ素か。てか、これはオレに死ねって言ってんのか。つーか、生殺し?))



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