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□第2章
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―ザーフェス・国境レイエ河


1頭のドラゴンがレイエ河へと風を切り裂くように飛んでいた。



"…あれがネダリアの国境警備か"




ネダリア側の河岸に1つの建物が見えてきた。


―"エイラン"国境警備部隊本部・通称レーベル

つまり、エナ、ダウルたちがいる場所――――…





"こんなちっぽけなものでオレ達を防ごうというのか"

なめられたものだ――とドラゴンは見下したように呟いた。



だが、レーベルに近づくにつれて多くのドラゴンの気配を感じはじめる。


"…数はなかなかいるようだな"

ドラゴンは風を利用し、一気に空を上昇した。




―…それにしても、監視の目が厳しくなった。
こちらを動きを察知したのか…

なんにせよ、油断は出来ないな…






ドラゴンは上昇後もレーベルとの距離を保つように飛びながら、考えを巡らせていた。





―――その時


"…風が………?…"

風向きが変わり、ドラゴンはある匂いに気づいた。



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