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□第1章
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―ネダリア王国 デル・ネダリア "エイラン"本部・アリーブ


とある一室で1人の若い女性が書類にペンを走らせていた。

何時間そうしているのか、彼女の向かう机の上には大量の書類が山のように積まれている。



静かな部屋に突然ノックの音が響いた。

「――どうぞ」


顔を上げて扉を見ずに答えた。彼女には誰が来たのか分かるからだ。

扉を開け、1人の青年が入ってきた。


「………………またか…………」

はぁ…とため息を漏らしながら、入ってきた青年、シイグ・ジルベストリは机の上にそびえる書類の山を見て呟いた。




机に向かっていた女性は、ペンを止め、顔を上げた。

「もう慣れた。いつもの事だしね。」


その女性、セルア・ニッケードはもはやあきらめたように笑顔で答えた。





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