片翼の影
□十八ツ影
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「やっと休めます……」
「また随分とヘロヘロになっちゃって……」
アルフとライラの両親を送り届けた弥槻達が宿屋にチェックインする頃には、既に砂漠の太陽は沈んでいた。
だが、日が暮れても騎士団の監視は続く。騎士の目を盗んで水筒を提供してくれた宿屋の主人も、弥槻達が無事に帰還したのを見て一瞬顔を綻ばせたものの、すぐに元の無表情に戻る。
彼だけでなく、この街の住人の苦労を垣間見た弥槻は、思わず顔をしかめていた。
愚者からの解放
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