常闇の光

□奏-かなで-
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「………ふむ…。」

シュヴァーンが弥槻の家に世話になるようになって、1週間が経った。
初日の騒動の後、弥槻は気まずい様子のままだが、とりあえず普通に接する努力をしてくれている。
その努力に応えようと、シュヴァーン自身も弥槻の傷には触れないように過ごしてきた。

そんな弥槻が、今日は部屋に籠ったきり出てこない。
日は既に頭上に輝く時間になっている。


「……寝ているのか…?」

弥槻の部屋をノックしても、叱られない程度にはなってきたつもりだ。


(…さすがに眠り過ぎだろう…。)

そう思ったシュヴァーンは、教えられた通りにテレビを消し、リビングから弥槻の部屋に向かった。



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