レプリカ編
□Episode71
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「……ここにも宝珠の気配は無し、か……。」
紫音達がセフィロトの奥に進むと、剣を掲げてぽつりと呟くアッシュがいた。
彼の姿を見るなり、ルークとナタリアがアッシュに駆け寄る。
「もしかして、その剣がローレライの鍵なのか?」
「……またお前達か。」
ルークの言葉に、眉間に皺を寄せながらアッシュが振り返った。
しかしその皺も、ナタリアを見るなりわずかに和らいだ。
その様子を見たアニスは、ホントにナタリアの話しかしないっぽい、と呆れた表情になる。
「アッシュ、教えて。
ローレライは何処に閉じ込められていますの?
それに、ヴァンは生きているのですか?」
「お前なら、ローレライと連絡が取れるんだろ?
ローレライが何処にいるのか知ってるんじゃないか?」
「……いや、外殻大地降下の日からローレライの声は聞いていない。」
質問攻めに顔をしかめながらも、アッシュは淡々と答えた。
呼び掛けにも応じないと首を横に振るアッシュに、どう言う事だと皆が顔を見合わせる。
「それなら、お前が知ってる事を話してくれないか?」
「アッシュ、お願いですわ!」
「……ちっ。」
ルーク達の懇願に舌打ちしながらも、アッシュは渋々口を開いた。