エジプト編
□Episode57
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「……ようこそ、外国の方。
何にしますか？」
カイロに到着した私達は、すぐにDIOが潜んでいる館を探すために、聞き込みを始めました。
朝到着して、もう太陽は少しずつ傾き始めている時間。
こうして回ったお店は、もう何件目か分かりません。
「訊ねたい事があってな。」
ジョセフさんが、店員さんに差し出したのは、ジョセフさんが念写した写真。
DIOの館が写っているものです。
「……ワシらは、その写真にある建物を探している。何処か知らんかね？」
「……外国の客人。ここはカフェですぜ？
何か、注文してくださいよ。」
ジョセフさんの言葉に、注文してから聞け、と言わんばかりの店員さん。
その反応も、もう何度目か分かりません……。
「……アイスティーを6つ。」
お金を支払い、アイスティーを用意しながら、写真を見ていた店員さんでしたが、やがて、やっぱり知らない、と背中を向けてしまいました。
注文したお茶を飲まない訳にもいかず、私達は、一気にアイスティーをあおりました。
……もう、お茶だけでお腹一杯です……。
人生はギャンブル