エジプト編
□Episode56
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「はい、奥さま!バーボンウイスキーのソーダ割りでございますわ、どうぞ召し上がれ。」
「まぁ、美味しそう!」
ジョセフさんとモハメドさんが戻ってくるのを待つ私達は、おままごとをして遊ぶ子供達を、ぼんやりと眺めていました。
「……子供は無邪気で良いよなァー。」
そう呟いたジャンさんの表情は、とても優しくて、私はそうですね、と小さく頷きます。
昔は、Pandoraさんや典明くん遊んだな、と思いを馳せていると、承太郎先輩が、厳しい声で言いました。
「……もうすぐ9時だ。
やはり、ジジイとアヴドゥルが遅すぎる。」
「……確かに、いくらなんでも遅すぎる。」
「敵と遭遇した可能性もありますね。」
「襲撃されてたら、それに気付いたって、向こうに悟られちゃあいけねぇ。スタンドは出すなよ、花京院、春茉。」
そう頷き合った私達は、足元に伏せていたイギーを呼んで、ジョセフさん達を探すために歩き始めました。
VS.セト神