エジプト編

□Episode54
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「ポルナレフ、ところでその剣どうするつもりだ?」
「……持って行くつもりなら、その剣、Pandoraさんの中に仕舞っときましょうか?」

単独行動をしてしまい、ジャンさんがうっかり敵に襲われた翌朝。
私達は、ジャンさんが遺跡から持ってきた剣をどうするのかと、首をかしげました。
剣を持ったままだと、妙な疑いをかけられる、と懸念する典明くんに、ジャンさんは心配要らないと笑います。

「警察に届けるぜ。
どっからどう見ても凶器だしな。
花京院の言う通り、捕まらねぇとも限らねぇ。」
「うむ、それが良い。
あの遺跡に置いたままにしていたら、誰が拾うか分からんからな。」

そう頷く私達の足元で、何故かイギーがずっと吠えたてているのです。
視線の先には、件の剣。
落ち着かせようとガムをちらつかせるも、今はそんな気分では無いらしいイギーは、吠えるのを止めません。

「こらイギー!静かにしろ!!」
「宿を追い出されたらどうする!」
「あーもう!うっせーなぁ……。
クソ犬はうるせぇし、さっさとこいつを届けに行くか……。」



VS.機織りの名手
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