魔核泥棒編

□第五羽
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「ほら、手が空いてる!」
「っ、はいっ!」
「反応が遅い!」

師匠と仰ぐレイヴンの戦闘指南は厳しかった。
普段ののらりくらりとした態度からは想像も出来ない強さ。
弥槻は彼の手数の多さに反撃の糸口も掴めない。

「……これで、おっさんが五十戦全勝。」
「………負けました…。」

レイヴンは強い。
だがそんな彼も、当初短剣一本だったと言うのに、最近は変形弓との両刀。

「……そんな落ち込まなくても、弥槻ちゃんはちゃーんと強くなってるって。」
「………コテンパンにされて言われても複雑です。」



風にたゆたう唄
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