魔核泥棒編

□第二羽
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微睡みのなかで、懐かしい声が聞こえたような気がした。
彼がいるのではないか、と目を開こうとして、弥槻はすぐに思い止まった。

これが夢なら、彼の声を聞きながら、ずっと微睡んでいたい。

だが、段々とはっきりしてくる声に、弥槻は遂に目を開いた。

「ー…シュヴァーン…さん…?」

思っていたより小さな声だったが、近くにいた男には聞こえたらしい。
碧い目を見開いた男は、そのままの表情で凍り付いた。



異世界
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