一閃の鎌鼬
□参閃
1ページ/5ページ
「うーん…。」
「今度は何だ?
夕食を何にするかでも考えてんのか?」
「当たらずも遠からずかなー。」
うんうんと唸りながら何か思案している風華に、官兵衛はからかうように口角を上げれば、予想に反して肯定的な返事が返ってきた。
てっきり「そんな食い意地張っていない」と言うと思っていたため、少し肩透かしを食らった気分だ。
「さて、黒田さんはどんな服がいいですか?」
「……………。
言ったことに掠りもしないだろ!」
どうしましょ、と一人呟く風華に、官兵衛は思わずそう突っ込んでいた。
新しい服