レプリカ編
□Episode69
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「……アリエッタ。」
オリバーやパメラが無事に教会に帰り着いている事を確認した紫音達が、イオンを部屋へと送り届けると、彼の部屋にアリエッタがやってきた。
至る所に治療の跡がある腕で、ぬいぐるみを抱き締める力を強め、アニスを睨み付けた。
そして、一気に距離を詰めたかと思うと、アニスの頬に平手打ちをお見舞いしたのだ。
「……イオン様を殺そうとした!
アニスのせいで、イオン様が殺されそうになった!
紫音がいなかったら、イオン様は死んでた!!」
「まったくだよ。不本意に足止めさせられた僕の気持ちも考えて欲しいな。」
アリエッタの後ろから、シンクも顔を出した。
アリエッタだけでなく、彼も足止めに一役買ってくれたらしい。
「アリエッタ、アニスは……、」
「イオン様は黙っててください!」
アニスを擁護しようとしてか、イオンが口を開くが、それを止めたのはアニス本人だった。
「イオン様はアリエッタの恩人。
……例え、アリエッタが知ってるイオン様じゃなくたって、イオン様は大事な人だもん!!
アニスは、そのイオン様を殺そうとした!」
アリエッタは、アニスに決闘を申し込む!!
そう宣言したアリエッタに、アニスもまた低い声で応えた。
「……受けて立ってあげるよ。」
2人の守護役