片翼の影

□十七ツ影
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「見付かって良かったです……!!」

この茹だるような広い砂漠の中、たった二人を探しだす事が出来たのは、奇跡に近いものだろう。
無事にあの兄妹の両親を探しだす事が出来た弥槻達は、とりあえず安堵の息を吐いた。
その中でも、飛び抜けて安堵していたのはやはりエステリーゼだった。
彼らに真っ先に駆け寄り、抱き起こしながら水筒を差し出す彼女を眺めていた弥槻は、彼らを連れて街まで帰るまで気を抜けない、と一人気合を入れ直していた。



熱射ノ戦イ
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