文三木、文仙、綾三木
□待ちぼうけ
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「潮江先輩、少し質問があるのですが…」
会計委員会が終わった後など、これは僕から先輩を誘う言葉。
「悪い。これから皆との合同自主練で…」
「…そうですか。仕方ありませんね」
合同自主練とは、月に数回行われる伊作先輩と食満先輩との自主練で、潮江先輩にとって、伊作先輩と会える貴重な時間である。
なので、僕は間に入れず、待ちぼうけだ。
潮江先輩が暇な時や気が向いた時、僕は床を許されるが、潮江先輩の心は伊作先輩のもの
僕が潮江先輩を欲しい時、必ず構って貰える訳じゃない。
こんな非対照な関係でも、潮江先輩の側にいられるなら、それで良かった。
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