小さな暗殺者

□07 電伝虫
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ユーリ「……」



後方から、じーっと何かを見つめているユーリ。

その先は日中関係なく酒を呑んでいる白ひげ。
勿論白ひげはユーリが見ているのを気づいているが、あえて触れないようだ。



サッチ「……なぁ、ユーリはさっきから何してんだ?」


マルコ「さぁねい」


エース「さっきからずっと親父みてるぜ?」


マルコ「そうだねい」


「「・・・・・」」



新聞を読んでいて、2人の話を返事するだけで終わるマルコ。

それなら、と何かを思いついたサッチは…、



サッチ「……マルコってパインだよな」


マルコ「サッチっ今晩見張りしろい!!」


サッチ「痛い痛い痛いっ!!もげるーっ!!!」



マルコはそれだけ反応して、サッチのリーゼントを鷲掴んでいた。

その頃エースは身を引くという選択をしていた。



エース「…あれ?」



エースがユーリに視点を戻すと、ユーリの姿は既になかった…。








…船尾の所を見ると、ユーリはいた。
そして縁の所にとある鳥にとまっていた。

決してカモメではないだろう…鷹に近い感じだ。


その鳥のクチバシに便せんがくわえられていた。

ユーリは何も言わずに受け取り、鳥は大空へと飛び立った。



ユーリ「……」



便せんの中身はユーリを拾った人物から。

電伝虫の番号と、小さなビンが入っていた。


ユーリは確認後、手紙をポッケに誰にもバレないように入れていた…。




エース「……」


 
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