小さな暗殺者
□07 電伝虫
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ユーリ「……」
後方から、じーっと何かを見つめているユーリ。
その先は日中関係なく酒を呑んでいる白ひげ。
勿論白ひげはユーリが見ているのを気づいているが、あえて触れないようだ。
サッチ「……なぁ、ユーリはさっきから何してんだ?」
マルコ「さぁねい」
エース「さっきからずっと親父みてるぜ?」
マルコ「そうだねい」
「「・・・・・」」
新聞を読んでいて、2人の話を返事するだけで終わるマルコ。
それなら、と何かを思いついたサッチは…、
サッチ「……マルコってパインだよな」
マルコ「サッチっ今晩見張りしろい!!」
サッチ「痛い痛い痛いっ!!もげるーっ!!!」
マルコはそれだけ反応して、サッチのリーゼントを鷲掴んでいた。
その頃エースは身を引くという選択をしていた。
エース「…あれ?」
エースがユーリに視点を戻すと、ユーリの姿は既になかった…。
*
*
…船尾の所を見ると、ユーリはいた。
そして縁の所にとある鳥にとまっていた。
決してカモメではないだろう…鷹に近い感じだ。
その鳥のクチバシに便せんがくわえられていた。
ユーリは何も言わずに受け取り、鳥は大空へと飛び立った。
ユーリ「……」
便せんの中身はユーリを拾った人物から。
電伝虫の番号と、小さなビンが入っていた。
ユーリは確認後、手紙をポッケに誰にもバレないように入れていた…。
エース「……」