小さな暗殺者
□05 傷痕
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サッチ達が甲板に行った後、親父が口を開き何を話すかと思いきや、あの子どもの事だった。
あいつの本当の正体…その上、親父にあの子どもを任された時は流石に驚くし、何で俺がって思った。
…けど、俺が部屋を出た時、甲板にいる筈だった子どもが廊下にいて、しかも泣いていた。
あやし方が分からない俺はとりあえず声を掛けて頭を撫でた。
…親父が、何であいつを気にかけろって言ったのか何となく分かった。
俺たちは海賊だってのに、何てお人好しなんだろうねい…。
マルコ「…ん?」
部屋で読書をしていると外から声が聞こえた。
普段は聞こえない筈だが今日は聞こえてしまった
俺は本を机に置き、自室を出た。
*
*
エース「ーー嫌なのかユーリ?」
サッチ「けど一回位入らねェと…」
ユーリ「で、でも……」
服をぎゅっと掴むユーリ。
サッチ達は顔を見合わせていた。
そこに…、
マルコ「何してんだい?」
サッチ「ん?マルコ、」
エース「ユーリが風呂に入りたがらねェんだ」
マルコ「風呂?」
ユーリ「ぅ……」
…如何にも体に何かあるって感じだねい…。
マルコ「ハァ……、俺が入れさせるよい」
『・・・・へ?』
マルコ「行くよい」
ユーリ「ぇ…;;」
マルコはユーリを連れてその場を去った。
その場にいた隊長を率いる船員はポカーンとしていた…。