小さな暗殺者

□05 傷痕
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サッチ達が甲板に行った後、親父が口を開き何を話すかと思いきや、あの子どもの事だった。

あいつの本当の正体…その上、親父にあの子どもを任された時は流石に驚くし、何で俺がって思った。



…けど、俺が部屋を出た時、甲板にいる筈だった子どもが廊下にいて、しかも泣いていた。

あやし方が分からない俺はとりあえず声を掛けて頭を撫でた。


…親父が、何であいつを気にかけろって言ったのか何となく分かった。

俺たちは海賊だってのに、何てお人好しなんだろうねい…。



マルコ「…ん?」



部屋で読書をしていると外から声が聞こえた。
普段は聞こえない筈だが今日は聞こえてしまった

俺は本を机に置き、自室を出た。








エース「ーー嫌なのかユーリ?」


サッチ「けど一回位入らねェと…」


ユーリ「で、でも……」



服をぎゅっと掴むユーリ。
サッチ達は顔を見合わせていた。

そこに…、



マルコ「何してんだい?」


サッチ「ん?マルコ、」


エース「ユーリが風呂に入りたがらねェんだ」


マルコ「風呂?」


ユーリ「ぅ……」



…如何にも体に何かあるって感じだねい…。



マルコ「ハァ……、俺が入れさせるよい」


『・・・・へ?』


マルコ「行くよい」


ユーリ「ぇ…;;」



マルコはユーリを連れてその場を去った。

その場にいた隊長を率いる船員はポカーンとしていた…。
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