小さな暗殺者
□01 右目の記憶
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とある海のとある船の中
そこは十字の骨に白い髭のマークが特徴の船。
世界最強の男が乗る船、白ひげ海賊団。
誰もが恐れる存在である
だが、その白ひげの部屋に小さな子供がいた。
白ひげの子供という訳ではない。
ましてやこの船に乗る者の子供でもない。
小さな子供の容姿を説明すると、青紫色の髪をし目は閉じているが一応鮮やかな青色だ。
だが、この子供の右目には眼帯が巻かれていた。
白ひげ「……」
白ひげが部屋で航海日記や書類を見直していた時の事…、
ユーリ「ん……、」
白ひげ「!」
ユーリ「んぅ……、」
白ひげ「…起こしちまったか」
ユーリ「ぅうん…」
首を振る小さな子供、ユーリ。
しかし起きた時間帯はまだ日が出て浅い。
まだ眠いのか、目が虚ろで頭がカクンカクンしている。
白ひげはそんなユーリの近くに来てゆっくり撫でた。
白ひげ「まだゆっくり休んでろ、」
ユーリ「ぅ……でも…」
白ひげ「いいから寝ていァがれ、」
ユーリ「…ん、」
ユーリは再び、ゆっくりと眠りにつく。
さて、話を戻すが何故、かの白ひげ海賊団に子供がいるのか…。
それは時を遡らせれば、分かる事である。