虎狼と親愛

□10 力ずく
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シュウが倒れてから3日が経ち、シュウはもう医務室から(勝手に)出ていた。

相変わらず包帯がグルグル巻きで、もう包帯が服のように見える。


そんなシュウは…、



シュウ「っ離せてめェ!!」


レイス「離したら逃げるだろうが」


シュウ「ち!!」



たった今、
レイスに捕まっていた。

シュウは掴まれた手から抜けようにも、レイスの力は凄く全く歯が立たない。

廊下を通っているのでドアノブやら曲がり角で足止めするが、ものの数分でそれは失敗に終わる


そうしてやっと辿り着いたのは食堂。



レイス「おいマルコ、後は頼んだぞ」


シュウ「っぐ!!」



レイスはドン…、とシュウを押し、自分が出た後、食堂の扉を閉める。



シュウ「んの野郎…!!」


マルコ「お前はこっちだよい」



食堂を出ようとするシュウに、マルコはレイスと同じように腕を引っ張り出す。



シュウ「何なんだよてめェらは!?」


マルコ「メシだからここに連れて来てもらったんだよい」


サッチ「メシ出来たぜ〜」


エース「早く食おうぜシュウ〜」


シュウ「ざっけんな!てめェら何かと食えるか!!」


エース「まぁそういうなよ
みんなで食った方がうめェって!」



シュウはこの三日間、医務室でレイスがいなくなった瞬間に一人でご飯を食べていた。

今回はきちんと食べているらしく、毎回手やら口やらが汚れていたり。


そして、今日は勝手に医務室に出た(シュウにとっての)罰。

隊長からしたら喜ばしい事…らしい。



シュウ「っ……!!」


マルコ「逃がさないよい」



マルコは力ずくでシュウを引っ張り、席に座らせる。

その間も暴れるが、やはり白ひげ海賊団…それも隊長格に、シュウは適う筈もなかった。
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