虎狼と親愛

□07 船尾
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シュウが乗船したのは昨日の事。
その間シュウに気軽に話しかけて来た船員たちはいたのだが、シュウは無視または睨み付ける行動をしていた。

その所為で、シュウは1日で船員たちからの株はどんどん下がっていった



ラクヨウ「どうするよあいつ、」


ハルタ「どうするって?」


ラクヨウ「何か策立てねェと、いつか喧嘩起きるぜ?」


サッチ「あー、そりゃちょっと厄介だな」


ハルタ「怪我人でても困るしね、………あれ?」


ラクヨウ「あ?」


ハルタ「あの子の名前なに?」


「「・・・・・」」



そういえば、と未だに名前を知らない隊長…いやそれ以前に名乗ってもらった覚えがない。

もしかしたら誰一人知らないのではないか、と思った3人はシュウのもとへと向かった。








ハルタ「あ、いたいた」


サッチ「ん?エースもいるな、」



船を歩き回ったり船員たちに聞いた結果、シュウは船尾にいた。

そこにはエースも一緒で何か話しているようだ。
サッチ達はその会話に耳を傾けてみた。



エース「なぁ、名前ぐらい教えてくれたっていいだろ?」


シュウ「黙れ向こう行け」


エース「嫌だ。教えてくれるまで離れねェよ!」



どうやらエースも名前を教えてもらおうとしているようだ。



シュウ「なら教えたら向こう行くのか?」


エース「いや行かねェ」


シュウ「ち…、」



シュウは舌打ちした後、そっぽを向き、エースを視界から背けた。

エースは負けじとシュウに話しかけていた。


その様子を見ていたサッチ達はしばらくそっとしておく事にしといた。
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