記憶の渦

□13 再び現れた脅威
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ここは甲板。
島へ着いた白ひげ海賊団はそれぞれ必要な物を買い揃えようと船を降りる。
中々大きな街のようだ。
それならば必要な物が結構揃えられそうで助かる。
小さな島ならこうはいかないそうだ。



「おっ、やっぱモビーだ!」


「何だ親父たちもここに来たのかよ」


マルコ「ん…?」



そう声を出したのは4番隊の船員何人か。
ここ最近船で見なかった面子が今、マルコたちの目の前にいる。



マルコ「お前らどこ行ってたんだよい?」


「あー何かお使い? イゾウ隊長が急ぎで出発したいって言うからよ」


「偶々その日俺たち見張りで起きててな、サッチ隊長に言われて日も明けない内に船出たんだ」


エース「へー」


「でも今イゾウ隊長どっか行っちまうし、仕方ないから散歩してたら船を見つけたって訳だ」



イゾウとお使いをしていたという4番隊の彼ら。
随分珍しい異例だ。
急ぎの用ならそういうものだろうか?
しかしその用がなんなのかは分からないと彼らは言う。

何だか引っかかる…、
するとサッチが船内から慌てて来た。
他の隊長たちも一緒だ。


島へ降りるのだろうか?



マルコ「何かあったのかよい?」


サッチ「!、ああそれが…………え…?」



マルコにテルアがいなくなった事を話そうとするサッチ。

しかしそこで目線は4番隊の彼らに止まり、サッチは思考が止まる。
とても驚いた顔で、冷や汗も掻きはじめていた。



サッチ「な……何でお前ら…ここに…?」


「?、イゾウ隊長がここに用があるって言うからだよ」


サッチ「ーー!!」


「サッチ隊長どうしたんすか? 何かすげー焦って…?」


サッチ「っ…!!
お前ら!今すぐテルアを探せ!!」


『?!』



船内から出てきたよりも焦り始めたサッチ。
話を聞けば、テルアが居なくなった事を聞いた。

しかし焦り方が尋常じゃない…、
ーー他に何か隠してる…?

そう隊長たちが疑問に思っていると、今度は船内から白ひげが出てきた。



白ひげ「ったく何騒いでやがる? テルアを見つけたのか?」


サッチ「っやべぇ親父! この島にイゾウが来てるんだ!」


白ひげ「!!」


サッチ「アイツ≠煖盾驍ゥもしれねぇ! 早くテルアを見つけねぇと!!」


白ひげ「っち…、買い出しに出てる奴ら全員に伝えろ。今すぐテルアを探せ!」


『!?』


エース「おいどういう事だよ!?」


マルコ「話が見えないよい…、ちゃんと話してくれなきゃテルアを探すに探せないよい」


サッチ「っ……!」



いいかよく聞け…ーー。


サッチは何が起きているのか、皆に偽りなく話した。
それは衝撃の告白…。

第一に責められる言葉を発せられたが、今はそんな事をとやかく言ってる場合ではなかった。

早く…テルアを見つけなければならない。


でないと白ひげ海賊団はまたテルアを、本当に失う事になるかもしれないからだ。

この島で生きているかもしれない
ジン≠ノーー。
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