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□一番下の末っ子
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ここは偉大なる航路の後半の海…新世界。
今は陽気な天気だが、いつ天気が崩れるか分からない…。
前半の海とは訳が違うこの海で、たった一人で航海するという大それた事をする者がいた。
?「海、海、海……何で海賊すらいないんだよ。孤独死しそー…」
ムシャムシャと食料が積めてある袋の中のパンを頬張りながら、船の上で寛ぎながら海を見続ける。
彼の名は、ストラティア・D・レン。
20すら満たしていない歳にも関わらず、名は知れ渡っている程の、ある意味有名人である。
そんなレンは、もう1週間はこの景色が続いてるだろ……、と海を見て呟くが、実際には3日しか経っていなかったり。
しかし、それほど暇でカモメすらいないので、耳にはタコができるぐらい波の音しか聞こえない。
レン「神はとうとう俺を見捨てたか…、神なんて信じてないけど」
一眠りしようか、と瞼がどんどん閉じられようとしていた時、小さく…本当微かに小さく、島が見えた。
レン「行くかァア!!」
レンは久し振りの陸地だと叫びながら、張り切って船のオールを漕ぎ、その島へと立ち寄ったのだった…。