精霊神話

□疑問
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ヴォルトが仲間に加わり、すぐに他の精霊たちを探したいのは山々だが、ログが溜まっていないらしく、一時島に停泊することとなった。



アイル「うむ…、そろそろ島に行くとするかの」


ヴォルト「ハニー!ワイが島を案内するで〜!」


シルフ「こんな奴より、僕と空の旅しようよマーちゃん!」


ヴォルト「なんやガキんちょ、一々張り合いおって」


シルフ「アンタにマーちゃんは任せてらんない」


ヴォルト「………おっ!あそこにハルタとか言う奴おるで」


シルフ「え!?」



ヴォルトは隙を見計らい、アイルを抱き上げて即座に町の方へと行ってしまった。



シルフ「っ!? あのバカ〜!!!」



ゴォオオオオオ!!!



サッチ「おいコラちょっ!?突風だすの止めろォオ!!」


白ひげ「おいシルフ、船だけは壊すなよ」


シルフ「だってだってだって〜!!」


ハルタ「シルフー、町行かないなら置いてっちゃうよ〜!」


シルフ「やだ行く行くー!!」


サッチ「ちょっ!?手離せハルタ! 俺はもうお前らと行きたくねェんだー!!」


ラクヨウ「俺も島行って、また儲けてくっかな〜」


マルコ「俺もたまには着いて行くかよい、」


ラクヨウ「そりゃいい、今日も無敗で行けるじゃねェか」



マルコとラクヨウは遊びとして島へ行き、シルフに連れられたハルタ(ついでにサッチ)はアイル達を探しに島へと向かったのだった。








ヴォルト「…っと、この辺でええか」


アイル「何故吾だけなのじゃ?」


ヴォルト「ハニーと2人でデートしたいからや、嫌か?」



裏町の方まで来たアイルたち。
特に嫌がる理由もないアイルは、ヴォルトと2人で町を歩き始めた。



「あら、ヴォルトちゃんじゃない」


「今日もお姉さんと遊びに来たの?」



ヴォルトを見かければすぐに近付く女性たち。

いつものようと言わんばかりに誘おうとしていたが、今日のヴォルトはいつも通りの返事は出てこなかった。



ヴォルト「いんや、それは昨日まで。 ワイ近い内この島出るんや」


「えーそうなの? 残念ねぇ」


「あら?その子は?」



やっと視線を下に向けたのか、アイルに気づいた女性たち。

ヴォルトは抱き上げて、自信満々に言う。



ヴォルト「前々から言ってた、ワイのハニーや」


「……え…?」


「この子…が?」



ヴォルトの発言に思考が回らない女性たち。 自分たちが想像していた人物とは全く異なっていたようだ。



ヴォルト「まぁそういう訳や、今までありがとうな」



ヴォルトはアイルを連れて、スタスタとその場を去ってしまった…。



「何あいつ…!」


「どんな娘かと思ったら子どもって!!」



彼女たちは険悪ムードになり、コソコソと話し合いが行われたのは後の話…。
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