精霊神話

□不運な男
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サッチ「あ゛ー…」


ラクヨウ「何奇声を上げてんだよ、」


サッチ「お前に俺の苦労なんか分かるかー!」



甲板の端っこで横たわっているサッチ。

ラクヨウは縁に寄りかかり、サッチに話しかけていた。



サッチ「ラクヨウ、」


ラクヨウ「今度は何だよ?」


サッチ「アイルの保護者にならねェか?!」


ラクヨウ「職務放棄反対ー」


サッチ「って!!!そもそもお前の所為だったよな!?」


ラクヨウ「何の事だかさっぱりだぜ」


サッチ「うっぜっっ!!!」



アイルの世話に疲れたらしいサッチ。

その上、シルフが増えた事からか、イタズラのターゲットにされたりもしていた。
大半はそれが疲れの原因と言ってもいいが。



ラクヨウ「だから今日は髪下ろしたままなのか?」


サッチ「邪魔されんだよ…シルフが髪グシャグシャにしてよ!」



あーもううぜェェエエエ!!!!!

サッチは海に向かって叫ぶ。
ラクヨウはお疲れさん、と他人事のように言うが。



ラクヨウ「まぁんなストレス溜まってんなら、今日着く島で憂さ晴らしでもすんだな」


サッチ「もう既にあいつらとの行動決まってんだよ……」


ラクヨウ「逃げりゃ何とかなるっしょ、」


サッチ「…………よし、」



着いた瞬間に逃げよう。

サッチは固く決心した中、ラクヨウはどんだけ嫌何だよ…と心に思った。
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