精霊神話
□風の力
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アイル「……」
シルフ「ボクこれ嫌ーい、あっマーちゃんそれ頂戴!」
ムギュー
シルフが来て次の日、朝食を一緒に食べている訳だが、アイルはまるでぬいぐるみのような扱いでシルフに抱きしめられていた。
サッチ「おいコラ、精霊が好き嫌いしてんじゃねェ! ピーマンぐらい食え」
シルフ「…誰あんた、パンの擬人化?」
サッチ「ァア?」
「ちょっサッチ隊長押さえて!!」
「おい誰か包丁取り上げろォオ!!!」
アイル「シルフ、あやつはパンではなくサッチじゃ」
シルフ「ふーん。でもボクは、人間はエドだけ覚えてりゃ充分だもん……
あ、でもハルタを昨日覚えたか」
ハルタは何だか心開ける気がするんだ、とアイルに話すシルフ。
アイル「ム? ならば…」
グラァー‥ッ!!!!
『!!!!?』
いきなり船が大きく揺らぎ始めた。
その所為でコック達は大慌て。 テーブルに置いてあった皿は押さえてなかったのが次々と落ちて行った。
サッチ「!、嵐…!?」
サッチが窓の外を見ると、どんより雲の大シケであった。
船員たちは船を守る為、次々と駆り出されて行く
シルフ「人間は大変だねー」
ノーム「人事のように言うでないシルフ」
アイル「ノーム、」
食堂にやって来たノーム
アイル達は船があちらこちらに揺れる為、軽く浮きながら会話をする。 なのであまり被害は無い。
ノーム「シルフ、こういう時はお前さんの出番じゃろう?」
シルフ「えー…」
ノーム「シルフ」
シルフ「……分かったよ、マーちゃん外行こう」
アイル「うむ、」
アイル達は何かをする為に甲板へと向かって行った。