精霊神話

□掃除
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サッチ「………」



再び起きると、そこはベッド。

昨日…じゃねェや、今日は中途半端な時間に起きてアイルと適当に過ごしたんだったけな。

何であいつと過ごしたのか今じゃ疑問しか残んねェが、……完全に寝過ぎたわ…。


まぁ起こしに来ないのを察すれば、無事に朝食は作ってくれたのだろう

いつも起こす時は人手不足か、メニューについてかのどっちかだし。



……とりあえず支度するか、とサッチは呟いて身支度を始めた。








ハルタ「アイルー、朝食持って来たよ〜」


エース「一緒に食おうぜ」


アイル「おお、済まぬな」



船員たちに連れられて、賑わう食堂へとやって来たアイル。

アイルの周りには忽ち人が集まって来る。



ハルタ「てかエース、昨日見張りだったのによく朝起きてられるね」


エース「え?! あッま、まぁな」


アイル「ふむ、マストとやらでぐっすり眠っておったからであろう?」


エース「いっっ!!?」



目を泳がせているのがバレバレなエース。

それだけでも察しはついたが、アイルが告白するとエースは間抜けたような声で叫んだ。



マルコ「ほぅ、そりゃ聞き捨てならないねい」


エース「マ、マルコ!?」



耳に入ってしまったマルコにエースは弁解をするものの、それは結局は無意味な方向へと行く。



マルコ「罰として、エース
雑用たちと9時からの甲板掃除、参加しろよい」


エース「えぇぇええー」



げんなりするエース
マルコは報告してくれたアイルの頭を軽く撫でる



アイル「エースは掃除が嫌なのか?」


イゾウ「面倒なだけだろ、」


ラクヨウ「整理っつー言葉知らねェからな」


ハルタ「エースにとっちゃ最大の罰だね、」



人事のように笑いながら話す3人だが、エースは言い返す気力も無く肉を口に運ぶ…そしてガクンと力が抜けたように皿へと突っ込んでいた。



ノーム「マクスウェル殿」


アイル「ん?」



いつの間にか近くにいたノームに、アイルはそちらへと振り返る。



ノーム「マクスウェル殿も甲板掃除とやらを体験しては如何かの?」


『・・・・・・え?』


アイル「ふむ…、まぁそうじゃな」



あっさりOKするアイルに、一同は口をあんぐりさせていた……。
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