記憶の渦

□14 全てを
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ーーこの島に、ジンがいる。

その情報を聞きつけた俺は4番隊の奴らを置いて一人探しまわった。
時間はかかったが、それらしい奴を見た者はいた。
最近じゃ近海に現れる海賊たちを手玉に取ってる頭じゃないかとも。

人集めて復讐か何かか?ふざけろ。
てめぇの思い通りになんか誰がさせるか



ジン「ーー…何だアンタ、生きてたのか?」


イゾウ「しぶとい体なもんでなァ……あの時のお礼参りに来てやったぜ」



とある倉庫で奴を見つけた。
周りに人相の悪ィ奴らはきっと海賊だろう。
だが強そうには見えない。
問題は数か。時間はかかるが……まァいい。



ジン「白ひげも来てんのか…?」


イゾウ「来てるように見えるか? お前なら俺の性格分かるだろ」


ジン「…ああそうだな、ケジメって所かァ? 
ははっ!一人だってのに、この人数どうすんだイゾウ隊長?」



親父がいないと分かり調子づいたか?
舐めやがって…。

だったらとっととケリつけてやらァ。


ーー銃を片手に取った瞬間、思わぬ人物がイゾウの前に姿を現した。

何故…ここにいる?
何故来た?
その様子じゃ、記憶戻ってねぇだろ……?!

っ何故…!



イゾウ「っ邪魔だお前ら!!」



イゾウは先程の落ち着きとは一変し、焦り始めた。
テルアとジンを引きあわせたくない想いが、アダとなった。



イゾウ「テルアっ!そいつから離れろ!!」



もう…失いたくないーー。

あんな想いはもう……、
しかしイゾウの想いとは裏腹にジンは両腕を掴みテルアを捕らえた。


人質にとったのだ。
テルアの様子を見て記憶がない事に気づいたのだろうか、ジンのニヤけ顔が目につく。


その後イゾウは武器を地に置き、まだ倒されていなかった男たちに武器を構えられた…。
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