記憶の渦
□03 炎の青年
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○月△日
今日はよく分からない事が続いた。
見知らぬ手配書、そして見覚えがない男が、何故か自分の名前を知っていた。
自分には記憶がある。
…けれど、心当たりが無いわけじゃない。
この島に来た時、何故自分は海岸で倒れていたのか…今もそれだけが自分にも分からない。
いつか故郷に行けば何か分かるのかと思ったが、まずは明日、あの男に会って聞いてみようと思う。
何か知っているような、そんな気がしたから……。
テルア「………」
机に広げた日記を書き終えてペンを机に置いたテルア。
…窓の外から見える星空を見上げてから、ランプに灯る火を消して床に就いた。