記憶の渦

□01 記憶の無い青年
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自分は昨日まで故郷にいた筈。
自分の家で、自分の部屋に、確かにいた筈だ。

寝ぼけているのか?

いいや、それはない。

ある筈がない…。


周りに船の一つも無いのに、見知らぬ島の海岸で倒れていたなんて、有り得るものじゃないだろう…――。
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