虎狼と親愛

□07 船尾
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ガヤガヤ

ザワザワ



サッチ「おらァ!!」


ラクヨウ「うぉっと!
甘ーいぜサッチ!」


「オー!やれやれ〜!!」


「行けー!!サッチ隊長ォ!」


「ラクヨウ隊長負けるなァ!!」



ガヤガヤ

ザワザワ



マルコ「・・・何やってんだよい?」


ハルタ「あ、マルコ」



甲板ではサッチとラクヨウがそれぞれ一本ずつ木刀持ち、戦っていた。

勿論本気ではない。体に幾つかの重りをつけて威力を抑えつつの戦闘。
観戦者は2人を大きく囲って応援している。裏ではどっちが勝つか賭をしていたり……。


マルコが船内へ通じる扉を開けた瞬間に飛び込んで来た景色がそれだ。
そして、マルコの反応に応えたのが、近くにいたハルタであった。



ハルタ「何か暇つぶしに修行混じりでやってんだってさ、」


マルコ「もっと他の暇つぶしはなかったのかよい…」


ハルタ「思いつかなかったんじゃん?」


マルコ「…まぁいいよい、それよりシュウ見かけなかったかよい?」


ハルタ「シュウ?誰それ」


マルコ「ん? 昨日入った奴の事だよい、ハルタその場にいただろい?」


ハルタ「……あ!もしかして昨日の橙髪の子?」


マルコ「ああ、そいつだよい」


ハルタ「へー、シュウって言うんだ…。でも名乗ってたっけ?」


マルコ「さぁねい。俺は親父から聞いたから、多分親父が聞いたんじゃねェかよい?」


ハルタ「へー、さすが親父」



シュウならまだ船尾にエースといると思うよ、とハルタは続けて言った

マルコは礼を言い、マルコは船尾に足を運んだ。



(くそォ…、負けたァ…)

(よっしゃー!さすが俺)

(ちょっとサッチ隊長!
何負けてんすかー!)

(仕方ねェだろ木刀折れちまったんだから!)

(俺たちの小遣い返して下さいよー)

(あーあ、隊長が負けたから10ベリーも取られちゃったよ、)

(少なッ!!!賭ける気ねェだろお前らっ!!?)
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