虎狼と親愛

□04 嫌悪
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ここは船長室。
この船の船長はエドワード・ニューゲート。

…世間からは白ひげと呼ばれている。


その部屋に白ひげと船医を含めた数名の船員がいた。



白ひげ「どうだった、レイス」


レイス「今日暴れた所為で命に別状がないとは言えねェな」


?「そんなに酷ェの?」


レイス「発見されてから時間も経ってる上に出血量も半端じゃねェ。
普通なら死んでても可笑しくねェんだがな」



次暴れたらもう面倒見れねぇよ、



白ひげ「……」


?「どうすんだよい、親父」


白ひげ「今は様子見だ、」


?「暴れられたら?」


?「睡眠薬でも打てば良いんじゃね?」


?「あのな…」



命が危ういシュウ。

ただただ安静にしてくれる事を願うが…、やはりそうはいかなかった。







あれから三日後。



シュウ「ーー…」


エース「!」



ダンっ!!
ーードッ!!



エース「っ…!!」



シュウが起きた事に気づいたエース。
次の瞬間、シュウに襲われエースは地面に倒れ込んだ。

シュウはそのままエースの上に乗り、身動きを取れなくした。



エース「っ…あんまり動かない方が身のためだぜ」


シュウ「余計なお世話だ…、てめェら人間を殺せるなら体なんかどうだっていい」



シュウはエースの腰に取り付けてあるナイフを手に取った。



シュウ「俺の目の前に現れる人間なんて、俺の手で全員殺してやる…!!」


エース「何があったかは知らねェがな、落ち着けって!」


シュウ「うるさいっ!!!」



ッザ!!!



シュウはナイフでエースの眉間を思いっきり刺した。

普通なら即死レベル…


だが、



ーーボワッ!



シュウ「!!?」



刺された所からは炎が出た。 それ以外はエースは何ともない。

シュウはエースから降りて後退りをし、壁にぶつかった。



エース「…俺は、こんなんじゃ死なねェよ」



エースは地面に放り投げられたナイフを元に戻しながら言う。



シュウ「ち…っ!!」



ガンっ!!!
ダッ!!



シュウは扉を蹴り飛ばし、部屋を逃走した。



エース「あーぁ…」



レイスと船大工に怒られるな…、と思いながらエースはシュウを追った。
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