小さな暗殺者

□04 なみだ
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ユーリ「おおー!」



甲板。
危機を逃れたエースとサッチはユーリを連れて甲板に来ていた。

ユーリは海や甲板を見て喜んでいた。



ユーリ「…?、なにあれー?」


エース「あ?」


サッチ「カモメ知らねーのか?」


ユーリ「かもめ?」


エース「そんな珍しいもんじゃねェだろ?」


ユーリ「…ぅ、ん」


サッチ「?…」



サッチは曖昧なユーリにまた疑問が浮かぶ…が、それを口にする事はなかった。


するとエースは…、



エース「よしユーリ!
かくれんぼするぞ!」


サッチ「何で!?」


ユーリ「かく…れんぼ…?」


エース「ああ!サッチから逃げるんだ」


サッチ「だから何で!?
しかも俺っ!?」


エース「ユーリにやらす気かよサッチ」


サッチ「お前という選択肢ないの、ねえ」



…最終的にサッチが鬼となり、隠れる事となった


ユーリは船内をポテポテポテ…。


その足は次第に止まり、最終的には座り込んでしまった。



ユーリ「……」



しろひげさんも、

ここにいる人たちも、


みんな、やさしい…。



なのに…、

何で、たおすひつようがあるの…?



……でも…、


たおさないと…



おしおきされる。


また、あそこに入れられちゃう…よ……。




マルコ「…何してんだよい」


ユーリ「!!」



ふと前を向くとマルコが立っていた。

するとマルコはしゃがみ込み、ユーリの目から零れそうな涙を拭く。



ユーリ「!!、ごめ、なさぃ…っ」


マルコ「…一々謝んなくていいよい」


ユーリ「え…?」



マルコはわしゃわしゃとユーリを撫で、その場を立ち去った。


すると、今度は…



サッチ「お、ユーリみっけ」


ユーリ「…」


サッチ「ん? どうした?」


ユーリ「!、…なんでも、ないよ」



ユーリは立ち上がり、サッチと共にその場を立ち去りました。
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