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□馬鹿、言えるわけない。
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いつも通りの、朝。
本当に、いつも通り、テレビつけて、朝飯食って。
しかし。
「奴」により、
いつもの日常は、崩壊した。
馬鹿、言えるわけない。
「やあ。隼人。おはよう。」
「・・・なんでてめぇがここに居るんだよ」
「隼人に会いたくなったから。」
はぁ…こいつ、不法侵入って知ってんのか?
お前がしてることは、罪だ。罪。
「って…俺の話聞く気もなさそうだな」
しばらくの沈黙。
と、奴が口を開いた。
「ねぇ、隼人。」
今日は、言いたいことがあって、来たんだ。
奴は、そう言った。
「…言いたい、こと?」
その時は、本当に気になっていただけ。
俺は、警戒もせず、聞いてしまった。
「そろそろ名前で呼んでほしいな。」
答えは簡単。
「嫌だ。」
「!!?何故だい!?あの南国果実や、その化身でさえも名前呼びなのに、恋人の僕には呼んでくれないってどういうことだい!!?」
「るせーな。帰れ。」
「呼んでくれるまで帰らない。」
「風紀の仕事は。」
「草壁に押し付けた。」
「最低。」
「はやと。」
そう言って、ぎゅっと抱きしめてくるヒバリを、はいはい。と、適当に流しながら、考える
そういや、本当にこいつは名前で呼んだことはない。
勿論、何度か言ってみようと思ったことはあるものの、実行できずにいた。
(チャ、チャンスかもしんねぇ。け…けど。
「恭弥」だぞ!!?何か…ああ、もう!)
「ヒバリ。」
奴の「苗字」を、呼ぶ。
「だから、名前で。」
「わ、かったよ。わがまま鬼畜恭弥!!」
あ、恥ずかしい。
余計なことまで言っちまったし…。
「君、今…僕のこと、」
「ああ、言ったぜ。」
「君って、ほんと可愛い。」
「かわいくねぇっての。」
2人で笑う、いつもの日常。
〜END〜
★アトガキ★
サイト初文はヒバ獄!!
甘めに仕上げたつもりです(-_-;)
雲雀さんは、隼人の為なら何でもしそう…w
見てくれて、ありがとうございます!
By恭隼