恋に落ちた海賊王

□鎮痛剤狂奏曲
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◇ソウシ本編終了後間もなくのお話。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「あいたたた‥‥」


その日の朝、☆☆は強い腹痛に襲われていた。


その痛みと身体のだるさは、女の子の日がやってきたものだと、☆☆はすぐに理解した。


それにしても痛い。

これじゃ、仕事なんて出来ない。

かと言って、痛みが和らぐまで休ませてもらうなんて、申し訳ない。


☆☆:(だって、疫病からやっと回復したところなのに‥。)


ふと横を見ると、床に敷いた布団で眠るソウシの姿。


☆☆:(この痛みさえどうにかなれば、なんとか動けるよね‥‥)


☆☆は、想いが通じ合ってまだ日が浅いソウシに女の子の日の事を話すのは少し恥ずかしさがあったが、後で迷惑を掛けるよりかは‥‥と思い、意を決してソウシに話しかけた。


☆☆:「あの‥‥ソウシさん‥‥」


ソウシ:「‥‥うぅん‥‥‥‥スゥ〜(寝息)」


☆☆:(はぅっ‥‥まだ寝てる‥!そうだよね、まだ朝早いもんね‥‥)


そうは思っても痛みは増すばかり。☆☆はこれはまずいと思い、リ●グの貞●もビックリな這いつくばり方でソウシの眠る布団まで移動した。


☆☆:「すみません‥‥ソウシさん‥」ユサユサヽヽ(--;)


ソウシ:「ん‥‥☆☆ちゃん?どうしたの?」


☆☆:「すみません‥あの‥お腹が痛くて‥‥」


ソウシ:「!?凄い汗‥‥どう痛む?少し触らせてもらうよ。」


☆☆:「あっ;だっ、大丈夫です‥‥その‥‥生理痛がひどいだけで‥」


ソウシ:「そうか、辛そうだね‥分かった。今、鎮痛剤とお水を持って来るから、ベッドで横になってなさい」


ソウシは優しく微笑んで、☆☆を支えながらベッドに連れて行き、ゆっくりと横にさせると布団を肩まで掛けた。


☆☆:「すみません‥‥ありがとうございます‥」


ソウシ「ううん、大丈夫だよ。ちょっと待っててね」


ソウシの優しい笑顔と言葉にホッとした☆☆は、少し目を閉じてソウシが戻るのを待った。



******************************

少し経ってから、ガチャとドアが開き、小さなトレーにお水と薬の袋を乗せたソウシが戻って来た。


ソウシ:「はい、鎮痛剤とお水。あと、空腹の状態で鎮痛剤を飲むのはあまり良くないから、胃薬も一緒に飲んでね。」


☆☆:「はい‥ありがとうございます」


☆☆が身体を起こそうとすると、ソウシは優しく☆☆の身体を押さえて再び横にさせると、鎮痛剤と胃薬をまるで小さな子供に飲ませるように☆☆に飲ませた。


ソウシ:「少ししたら楽になってくると思うから、ゆっくり休んでおきなさい。」


そう優しく微笑むと、いつものように☆☆の目蓋にキスをした。





‥‥そう、ここまでは優しく綺麗な二人の時間だった。


この穏やかな雰囲気が一変、他のメンバーを大混乱に陥れる事態が待ち受けているなんて、だれが想像出来ただろうか‥‥




→→次回に続く→→
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