knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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「?ヒトラー、何にやけてるんだ?」
「…別に、にやけてはないぞ…
ただ…懐かしくて…」

懐かしい?とアルに不思議そうな表情を向けられた。
スターリンもボルシチを食べながら、興味ありげに話を聞きたそうな顔をしている。

「ファッショにも、いたな…と。
まあショタコンでホモで最悪だったが。
ふふっ、フィアとアルなら危ないだろうな」
「ファッショにもそんな人がいるんだね」

アルが笑顔で、それでそれで?と聞いてくる。
まあ、彼はとくにムッソリーニやチアーノと関係なかったから話しても大丈夫だろう。
それに、彼はもうこの世にはいないのだし。

「名前はエルンスト・レーム。
私の上司だった男なのだが、まあそれは酷かった」
「何?何?女装でもさせられたのかよ?」

ニヤニヤ笑うスターリンの足を、テーブルの下で思いきり踏みつける。

「と、とにかく!年下の男が大好きな奴がいたということだ」
「で、そいつはまだファッショに居るのか?」

スターリンがそう聞いてきた。
まあ確かに聞きたくはなることだろう。
私は紅茶を飲みながら小さく首を振った。

「いや、上部によって粛清された。
…もうこの世にはいない」
「なんだ、居たらファッショとの任務にも楽しみができたんだけどなあ」

スターリンがアルとフィアを見て笑う。

「主に、そいつのお前らを見ての反応が」
「よし、スターリン。
お前の大好きなボルシチごと冷凍してやろう」


フィアがひやりとした冷気を発する。
それだけはご勘弁、とスターリンは笑った。









 
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