knight×Laurentia!
□Knight×Laurentia!
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意識が浮上する。
顔をあげると何故か腹を抱えて笑っているスターリンと、
彼の後ろに練習用の剣を持っているフィアが見えた。
「ん…、スターリン、にフィア…?」
どうしたんだ?と尋ねる。
すると更に笑い転げるスターリン。
…私、何かしたか?
「お前もそう言うところ、あるんだな」
「私は元々昼過ぎまで寝るから…」
二人が剣術の鍛練をするとかで、
一緒に闘技場に来たのだったか。
記憶がどうもその辺りで途切れている。
思い出すのは、先程の夢。
偉く懐かしいものを見たな…。
「スターリン。
もう一度お手合わせ願おうか」
フィアが練習用の剣をスターリンに向けた。
スターリンも笑顔で、練習用の剣を振り上げる。
「おう!
ちゃんと今度は見ておいてくれ給えよ、ヒトラー」
「…スターリン、剣はそう握るものではないぞ…」
その持ち方では斬れないだろう、とスターリンに言う。
大体、昨晩の出で立ちから見て武器を使わないタイプだろうに。
そんなスターリンに容赦なく切り込んでゆくフィア。
爽快な剣と剣がぶつかり合う音が耳に届く。
その心地よい音に、再び意識が沈んでいった。