knight×Laurentia!
□Knight×Laurentia!
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ヒトラーが立てた作戦は要約するとこうだ。
ファッショが不穏な動きを見せれば、まずヒトラーがムッソリーニに会談を申し込む。
そしてその会談をなるべく長引かせ、
ムッソリーニの動きを封じる。
ムッソリーニが本陣に居なければ、他の五人なんとかなるだろうとのことだった。
「…もし、ムッソリーニが何かしたらどうするんだ?
一人でどうにかできる相手なのか?」
「…解らない。
だがチアーノは『私には危害を加えない』と言った、
それにムッソリーニは私を攻撃するようなことはないと思う」
ぎゅっと赤い腕章を握り締める。
そして意思を固めたのか、皆を見渡して静かに言った。
そこに怯えや恐れは一切含まれていない。
「私を攻撃し、そして皆に危害を加えるつもりなら、
私は彼を操ってでも殺すつもりだ。
――それが私の仕事だと思うから」