knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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―――結局、今回の任務はルカの説明によるとカルフィナ王朝とイリュジア王国との合同パーティーの護衛をファッショの騎士とやれとのことだった。

つまり、相手とるとしたら悪意のある人間か最高でも小型の火竜ぐらいが妥当だろう。
大型の火竜とは是非お手合わせしてみたかったがそれはまたの機会のようだ。

メンバーは案の定少なく、
戦力としては雪狼の部隊から四人、というものだった。
それに合わせて怪我人が出たときに備えて草鹿のヴァーチェが一人、
万が一のことを考え、夜鷲のフューラーからなる特別編成だった。
六人程度でも大丈夫な任務なのだろう。


他の部隊を呼んだのは、夜鷲部隊の再編成を伝えるのに調度よかったからだそうだ。
それも終わり、俺を含め雪狼の四人と草鹿のヴァーチェ―――たしかアルといったか、とヒトラーしか残っていなかった。

ヒトラーが立ち上がり、こちらへやってくる。


「はじめまして。
貴方はたしかルカの従弟の…」
「フィア、と申します」

先程の無表情からは想像しにくいが、口許に手をあてヒトラーは笑うとフィアに言った。
フィアは勿論、ヒトラーも美男子。
スゴい組み合わせだ。

「敬語はいらない、遠慮はしないでくれ」

それから、更にフィアに詰め寄り彼に言い足した。
当事者ではない俺からしたら意味深な内容だったが。

「ファッショには気を付けた方が良い。
――隠したいことがあるのなら」










 
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