knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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こうなったら、一か八かの戦術に出るしかなかった。
隣のアルにも被害が出るかもしれない。
だがこのままでは確実に俺達は負けるだろう。

魔法を放つため右手に集中する。


「喰らえッ!!」

氷点下の猛吹雪をチアーノに放つ。
それにより廊下の気温を一気に冷えた。

チアーノが引き金を引くが、そこからは炎は出ない。
何故なら炎を放つにはある程度の外温が必要なのだ。
だから気温を下げたのだ。


この展開を予想してなかったのか、チアーノは漸く少年らしい焦った顔をした。

急いで退却しようとしたチアーノに鋭い氷を放つ。
それはチアーノの腹を貫いた。

「ぐっ…!」

廊下に倒れたチアーノに更に氷の粒を降らす。
厚底のブーツでチアーノの首もとを踏み、

「ヒトラーは何処だ」
と攻撃を続けながら問い質す。

チアーノは余裕のない表情を浮かべ、最後の抵抗にと銃を構えた。
小さく炎が放たれるが、威力が弱くアルの壁によって弾かれる。

観念したのか、不貞腐れたような表情で小さく
「…総統ならドゥーチェの部屋に居ます」
と言った。

更にムッソリーニの部屋を聞き出す。
全てのことを聞き出し、足をのけて走り出した。
追おうとしたアルに

「アル、こいつを頼んだ!
説教は後だ、逃げないでくれ給えよ!」
と叫んだ。

チアーノからファッショやヒトラーの過去のことが聞けるかもしれない。












 
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