knight×Laurentia!
□Knight×Laurentia!
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金髪、蒼目…"久しぶり"に会ったムッソリーニは笑顔だ。
彼の向かいに置かれた黒いソファに座るようチアーノに言われ、
フィアと私はそこに座る。
「そんな緊張するなって!
任務だって今夜隣の会場を守りきればいいんだしさ」
「…お前は何事にも多少は緊張しろ」
呆れたように言う。
演技なのかも知らないが、向こうがその気ならと私も前と変わらない返事をする。
「そっちのニンフェッタ(美少女)!
俺はムッソリーニ、よろしくな」
ムッソリーニが私の隣のフィアに声をかける。
フィアが此所の言葉をあまり知らなくて良かったな…。
私はなるべくポーカーフェイスを保つよう努め、
「名はフィア。
そして残念だが美少女ではなく美少年だ」
とだけ言った。
気付かれた、とも思ったがどうやらそれは思い過ごしのようだ。
…ムッソリーニの心中を見る限り、彼は「驚愕」の感情を浮かべている。
「…へえ、男だったんだな。残念…。
あ、俺男には興味ないから!
だからヒトラーさ、そんな怖い顔して俺の心見んなよ?綺麗な顔が勿体ねぇぞ?」
「…もしお前が男色趣味だったらどうしようかと思ってな」