knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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(スターリン視点)




「出来るだけ、他人の手は借りたくはないが…。
今はそんなことを言っている場合ではないからな」

ヒトラーが自嘲気味に笑い、左腕に着けている腕章を外した。
それをクオンに見せる。

赤い布に白い丸、その中には鉤十字。
それは夜鷹のシンボル…ではない、のか?

「レーベンスボルン、アーネンエルベを纏めているのは私の『仲間』だ。
出来うる限り、殺したくはない……」
「…へぇ?そいつの名前と特長は?」

ヒトラーは腕章を腕につけ直し、クオンに向き合った。
純粋に仲間を救いたいのだろう。
果たして、それが吉とでるか凶とでるか。

「名は、ハインリヒ・ヒムラー。
濃紅色の髪に、紺青の瞳だ」

ぴくっと思わずその名前に反応してしまった。
ボリシェビキに所属していたときたしか…
…そうだ、ファッショ――その中でも情報が
少ない機関だった――の名簿にあった名前。
資料として残っていたのは彼――ヒムラーが
とてつもないオカルト野郎だと言うことだけ…。

なるほど、ヒムラーが作った機関ということは
レーベンスボルンが「生命の泉」、
アーネンエルベが「祖先の遺産」と言ったところだろうか。









 
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