knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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(ヒトラー視点)




「…お前たちまだ食べているのか?」

ルカが呆れたように言う。
あくまで食べているのはスターリンだけで、
私やフィア、アルは飲み物を飲みつつ休憩しているのだが。

「早く食えよ。明日はいよいよカルフィナに向かうんだからな」
「解ってるさ、今から作戦の最終確認でもするんだろ?」

スターリンが最後の肉料理を食べ終え、
食器を重ねてから立ち上がった。
フィア、アル、そして私も立ち上がる。

ルカがそれを見て、「解ってるじゃねぇか」と笑った。









―――会議室。
先日皆と初めて出会った場所だ。
その時に座った場所に今日も座った。

「さて、最終確認だけど。
最悪の場合は前の会議で決めた作戦でいくが、
ファッショが何もしなければ俺たちも何もしない。いいな?」

ルカの説明に皆が頷く。
表向きは国家同士の密約付きの連携任務であり、
最終目的はパーティーを無事終えることにある。
ファッショがアクションを起こそうが、任務が終われば手くは出だし出来ないだろう。

それにこちらからファッショを攻撃すればそれは条約破棄になり、
条約破棄は当事国だけでなく周辺諸国の不信に繋がる。
やり過ぎたことをすれば、他の国家の騎士団同士が連合し破棄をした国を攻め滅ぼしたりもするだろう。

ファッショ―――カルフィナ王朝の役人もそれぐらい承知のはずだ。
ただでさえ、各地の貴族を招く国家的イベントなのだから。
国際世論に直結しているパーティーでそんなことはしないだろうが…


念には念を、と発言するため小さく手を挙げた。








 
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