knight×Laurentia!

□Knight×Laurentia!
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食堂兼休憩所。
そこで食事をとることにした私たちは取り敢えず席についた。

フィアやアルは予想通り平均より少なく感じる。
その二人の昼食を見てから、ふとスターリンの昼食へ視線を移した。
目に写ったそれに、思わずフォークを落としそうになる。

すべて肉料理。
そして恐ろしいほどの量。
見ているこちらが吐きそうな品々。


「……それ、食べるのか?」
「勿論」

即答され、まあいいかと手元のサラダを食べることにする。
今度は何故かスターリンがこちらを見ていた。
…私は少なくともお前より悪食ではないぞ。


「サラダにナッツパイ一切れ。
それで足りるのかよ、ボルシチやるぞ?」
「要らない」
「僕のソーセージあげるよ?」
「…それは頂こう」

そう言うとアルは笑顔で、手元のフォークで皿の上のソーセージを刺し、
私の口許へ持ってくる。
……私に、あーんしろと?

「アルだって男だもんな、年下の世話だってやりたいんだよきっと」
「年下といっても一つだろう…」

いいから!と邪気のない笑顔でソーセージを差し出される。
仕方なく、フォークを受け取ってソーセージをいただいた。
残念がるスターリンだが、
一連の様子を見てフィアは動じず静かに昼食をとっていた。

彼は料理を飲み込みこちらを見て一言言った。


「よくあることだ、男しかいないからな」


…よくあってたまるか。

まあ、相手はアルだし悪気はないのだろうが。
サラダにパイが乗っている皿にソーセージを置くわけにはいかないしな。


小さくため息を吐いた。
かつて、城で生活していたときもこういうことはあったから。
何となく、懐かしかった。








 
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