でこ小説
□サニーデー
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「飯がそろそろ炊けるからとりあえずそれまで待ってくれ」
「うん」
炬燵布団からちょこっと頭だけ出して、眠気と戦うネコは頷いたのかこっくりと頭を下げた。あー、こりゃ寝るな。眠りの浅い癖にすぐに眠くなるのがネコという男だ。
「簡単に、手早く出来るものがいいな」
ネコが嫌う冬の寒い台所に立ち、頭の中で我が家にある食材を思い浮かべる。扱い易くて、簡単に調理が出来るもの。
「小松菜とわかめ、大根かな…」
朝飯決定。とりあえず、鍋に水を入れ火をかけ、その間に小松菜と大根を洗って適当な大きさに切る。ど。
「ネコー、起きてるか」
「うー」
よし起きてるな。ちょうど炊飯器がピピッと電子音をたてた。冷蔵庫から保存食の白菜の浅漬けを出す。レンジにいれた小松菜ももう少しで出来る。大根は…もう少し。
「はいよっと」
電子レンジがなった。