でこ小説
□ホットミルクセーキ
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夜の気配に圧され、呑み込まれる、と思った瞬間に間の抜けた声が耳に入る。なんだ?…なんだ。
「ネコか」
隣の部屋で寝ているはずだった。上下白のスエットに身を包み、羽毛布団を抱きしめるように眠るネコの姿が青闇に慣れた目に映る。って…お前、布団かかってない。
「ネコ、布団」
布団を強く抱き締めるネコを揺り起こす。可哀想だが仕方ない。このままだと、自分の分の布団が朝までなくなってしまう。
「…あー…オーヤさん」
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